行司・呼出とその他の裏方 ― 土俵を支える人たちの仕事

大相撲の土俵まわりには、勝負を裁く行司、力士を呼び上げ土俵をつくる呼出、髷を結う床山、そして世話人・若者頭という五つの職があります。それぞれの階級・道具・所作の意味と、人数・なり方・給与を、確認できた範囲でまとめました。

まず全体像 ― 土俵を支える五つの職

力士以外にも、日本相撲協会に所属して本場所を動かしている人たちがいます。協会の公式サイトには、力士とは別に「行司」「呼出」「床山」「世話人」「若者頭」の五つについて、それぞれ協会員一覧のページが設けられています。

下の人数は、2026年7月に協会公式サイトの各一覧ページを数えたものです。ただし数え直すと総数が食い違うことがあり(後述の uncertainties 参照)、人の出入りもあるため、幅を持たせて示します。正確な数は公式サイトで確認してください。

現員の目安(2026年7月時点) 定員とされる数 主な仕事
行司(ぎょうじ) 42〜45人 45名以内とされる 取組の進行と勝負の判定、番付書き、場内放送、土俵祭
呼出(よびだし) 43〜44人 45人 呼び上げ、土俵築、太鼓、拍子木、懸賞旗、水と塩の管理
床山(とこやま) 45〜46人 50名 力士の髷を結う
世話人(せわにん) 9人 13人とされる 用具の運搬・保管、本場所の裏方業務
若者頭(わかいものがしら) 6人 8人 力士養成員の監督、前相撲・表彰式の進行

違いをひとつだけ先に押さえておくと分かりやすくなります。行司・呼出・床山は協会の正規の協会員で、中学卒業程度の年齢で入門し、下積みから階級を上がっていく「職人」の系統です。これに対して世話人・若者頭は、引退した力士が就く協会の嘱託職員(しょくたくしょくいん=正規の協会員とは別枠の雇用)で、別の系統です。

五つとも、力士と同じように各相撲部屋に所属します。行司や呼出は「協会の職員」というより「部屋の一員」として日々を過ごしていて、部屋の事務や雑務も担っています。

行司 ― 軍配を上げるだけの仕事ではない

行司は、両力士が土俵に上がってから下りるまでの進行を仕切り、勝った力士の側に軍配(ぐんばい/うちわの形をした道具)を上げて勝負の決定を示します。ただし最終的な決定権は行司にはありません。ここは誤解されやすい点です。

行司の判定に勝負審判(しょうぶしんぱん=土俵の周囲に座り勝敗を見届ける親方)が異議を申し立てると「物言い」となり、協議で結論が出ます。行司は物言いを拒めません。反則の有無の審査や、同体(どうたい=両者ほぼ同時に倒れたとする判定)の宣告も勝負審判の権限とされ、行司は協議の場で意見は述べられても評決には加われません。つまり行司は、一次的な判定と進行の責任者です。

掛け声には意味がある

「はっけよい」は力士の動きが止まったときの掛け声、「残った」は技がかかっている最中の掛け声で「こらえて残れ」の意味だとされます。「発気揚々(はっきようよう)」を語源とする説が知られていますが、この解釈は第二次大戦中に定められたものだとする指摘があり、由来は確定していません。ほかにも易(えき)の「八卦(はっけ)」に由来するとする説などがあり、諸説あります。

もうひとつ、よくある誤解を正しておきます。「はっけよい、残った」は試合開始の合図ではありません。大相撲には審判が開始を告げる合図がなく、両力士の呼吸が合った瞬間が立合い(たちあい=取組の開始)になります。

土俵の外の仕事のほうが多い

観客に見える取組の裁きは、行司の仕事のごく一部です。

  • 番付書き ― 番付(ばんづけ=力士や行司の序列を記した一覧表)の内容を、根岸流(ねぎしりゅう)と呼ばれる独特の相撲字で手書きします。字を詰めて隙間なく書くのは、客席がびっしり埋まる「満員御礼」になるようにという験担ぎだと説明されます。数名の担当が分担し、原版を仕上げるまでに10日前後かかるとされます。番付発表までは内容を口外できません。
  • 割場(わりば) ― 取組結果と決まり手を巻紙に記録し、翌日の取組に対戦の重複がないかを確認して印刷に回す部署です。
  • 顔触れ言上(かおぶれごんじょう) ― 翌日の幕内の取組を和紙に書き写し、中入り(なかいり=幕内の取組前の休憩)後に土俵上で読み上げます。
  • 場内放送 ― 力士紹介、懸賞の読み上げ、決まり手のアナウンスなどを行司が担当します。
  • 土俵祭(どひょうまつり) ― 本場所初日の前日、土俵を清めて安全を祈願する祭事の祭主を立行司が務めます。装束をあらためて祝詞を奏上し、「方屋開口(かたやかいこう)」の口上を述べます。千秋楽(せんしゅうらく=場所の最終日)の表彰式の最後には「神送りの儀式」が行われます。
  • 土俵入りの先導 ― 十両土俵入りは十両格、幕内土俵入りは幕内格・三役格、横綱土俵入りは立行司が務めます。

このほか巡業の移動手配や宿舎の部屋割り、所属部屋の冠婚葬祭の書き物まで行司の担当だとされます。

行司の階級と装束 ― 見た目がそのまま番付

行司には力士と同じように番付があり、現在の8階級になったのは1965年1月場所からです。階級は装束と持ち物にそのまま表れるので、慣れると土俵に上がった瞬間に格が分かります。

装束は直垂(ひたたれ)と烏帽子(えぼし)。江戸時代以来、行司は武士の礼装である麻裃(あさがみしも=麻地の上下)で裁いていましたが、1910年(明治43年)5月に直垂・烏帽子姿へ変わりました。理由は、髷を落として裃が似合わなくなった頭髪を烏帽子で隠すためとも、直垂のほうが装飾性が高いためとも言われ、こちらも一つに定まっていません。烏帽子は階級を問わず全員が黒です。

階級 軍配の房・菊綴の色 履物 腰の持ち物 軍配 1日に裁く番数
立行司(木村庄之助) 総紫(そうむらさき) 白足袋・草履 短刀+印籠 漆塗り 1番(結びの一番のみ)
立行司(式守伊之助) 紫白(しはく) 白足袋・草履 短刀+印籠 漆塗り 2番
三役格 白足袋・草履 印籠のみ 漆塗り 2番
幕内格 紅白 白足袋 なし 漆塗り 2番
十両格 青白 白足袋 なし 漆塗り 2番
幕下格 黒または青 素足 なし 白木 残りを分担
三段目格 黒または青 素足 なし 白木 残りを分担
序二段格 黒または青 素足 なし 白木 残りを分担
序ノ口格 黒または青 素足 なし 白木 残りを分担

草履については補足が要ります。土俵上でも草履を履くのは立行司と三役格で、幕内格は土俵下の控えまで入場する際に草履を用いるとする資料もあります。

色の呼び名にも注意が要ります。「青」は実際には緑色で、幕下格以下はほとんどが緑を使っています。

生地も階級で違います。十両格以上は夏用が麻の薄地、冬用が絹の厚地。幕下格以下は木綿地で、袴の裾をまくり上げて素足で土俵に立ちます。この差から、立行司・三役格を「格草履行司」、幕内格・十両格を「格足袋行司」、幕下格以下を「はだし行司」とも呼びます。十両格以上は「有資格者」と呼ばれ、番付に名前が載ります。

軍配は樫(かし)などの木で作られ、十両格以上は漆塗り、幕下格以下は白木(しらき=塗装しない木地)が慣例です。かつては木村姓が瓢箪型、式守姓が卵型を使うとされましたが、現在はほとんどの行司が卵型を用いています。房紐の先の房が階級色を示します。

印籠(いんろう)は現在、三役格以上が腰に下げます。江戸時代に中へ気付け薬を入れていた名残とされます。

装束は力士や部屋、師匠、後援者から贈られるものが多く、特に横綱・大関に昇進した力士が一門の行司に贈る慣習があります。模様は贈り主にちなむものが中心ですが、ト音記号やアルファベット、ポケモンを題材にした装束が使われた例もあります。制作は専門の装束店が手がけ、発注から納品まで数か月かかるといいます。

短刀と差し違え、木村と式守

短刀は何のためか

立行司だけが腰に短刀(脇差とも呼ばれる)を差します。もっとも広く知られているのは「横綱・大関をさばく大役として、仮に差し違えがあれば自ら責任を取り切腹するという覚悟を示すもの」という説明で、現役の立行司も同じ趣旨を語っています。

ただし、由来は一つに定まっていません。この「切腹の覚悟」という理解が広まったのは、1921年(大正10年)に17代木村庄之助が差し違えの責任を取って辞職した際の発言を新聞や雑誌が取り上げてからだ、という説明があります。一方で、33代木村庄之助は「武士が行司を務めたことの名残だろう」と述べ、行司に免許を出していた吉田司家(よしだつかさけ)の25代当主は「威厳を保つためのもので、差し違えで切腹する意味ではない」と述べています。

江戸時代末期には行司は帯刀していましたが、1876年(明治9年)の廃刀令でいったん途絶え、1910年5月の装束改正を経て、のちに立行司のみが差す形に落ち着いたとされます。現在の短刀は真剣で、銃刀法に基づく許可を受けて所持しているといいます。なお三役格の行司も、横綱土俵入りの先導を務めるときは帯刀します。

差し違えたらどうなるのか

実際に切腹することはありません。立行司は差し違えると理事長に進退伺いを出すのが慣例です。これまでに進退伺いが受理されて退職した例はありません。26代木村庄之助以降は、口頭でお詫びを伝える形が取られるようになりました。ただし25代木村庄之助が進退伺いの提出を拒んで謹慎処分を受け、翌場所前に廃業した例があります。差し違えそのものより、慣例を破ったことが問題視された事例です。

立行司以外には、より事務的な仕組みがあります。かつての規定では、幕内・十両格は年間9回、幕下・三段目格は年間12回の差し違えで番付が一枚下がるとされました。現行の規定では差し違えの回数だけでなく、土俵上の姿勢態度、掛け声と声量、指導力、日常の勤務などを総合して昇降が決まります。

木村と式守は何が違うのか

木村家と式守家は、江戸相撲の行司家として最後まで残った二つの家です。江戸時代には他にも複数の行司家がありましたが、いずれも姿を消しました。

どちらを名乗るかは、入門した部屋や一門で決まります。複数の行司がいる部屋では木村だけ、あるいは式守だけというのが原則です。

現在、土俵上の所作でこの二家に違いはほぼありません。唯一残る違いは軍配の握り方です。木村家は指を下に向けて握る「陰の構え」、式守家は指を上に向けて握る「陽の構え」とされます。ただし現実には個人の判断に委ねられている面もあります。

最高位は立行司の木村庄之助式守伊之助の2名跡で、庄之助が上位です。三役格から式守伊之助に、次いで木村庄之助へ昇進する経路が定着しているため、木村姓の行司が式守伊之助を襲名することもあります。2026年7月時点の協会公式「行司一覧」では、木村庄之助(本名・洞澤裕司、九重部屋)と式守伊之助(本名・森田善光、春日野部屋)の2人が立行司として掲載されています。

立行司は空位になることがあります。木村庄之助は2015年3月場所を最後に長く空位が続きました。2018年には式守伊之助も不在となり、立行司が一人もいない場所がありました。2024年9月場所について「二人の立行司がそろうのは9年半ぶり」と報じられており、それだけ空位が常態化していたことが分かります。立行司が欠けている間は三役格行司が結びの一番(むすびのいちばん=その日の最後の取組)を裁きます。

呼出 ― 声、拍子木、太鼓、そして土俵そのもの

呼出の階級は9段階で、力士の番付にならったこの制度が入ったのは1994年7月場所からです。それ以前は1等から5等までの等級制でした。行司と違って受け継がれる名跡はなく、全員が下の名前だけを名乗ります。

上から立呼出、副立呼出、三役呼出、幕内呼出、十枚目呼出、幕下呼出、三段目呼出、序二段呼出、序ノ口呼出。十枚目(じゅうまいめ=十両のこと)以上が「有資格者」で、番付表に名前が載ります。立呼出を務めるのは克之(本名・小山克之、芝田山部屋)で、2025年12月22日付、2026年初場所の番付から昇進しました。

規定上の定員は、立呼出1人、副立呼出2人以内、三役呼出4人以内、幕内呼出8人以内、十枚目呼出8人以内、全体で45人とされます。ただし公式一覧の現員はこの階級別の上限を上回っており、規定と運用が一致していません(後述の uncertainties 参照)。

呼出の仕事は「呼び上げ」「土俵整備」「太鼓」の三つが柱です。かつては分業制で、呼び上げをしない呼出もいました。

呼び上げ

土俵上で白扇(はくせん)を広げ、独特の節回しで東西の力士を呼び上げます。白扇は白無地と定められていて、土俵に唾が飛ばないようにするためのものだと説明されます。

順番には決まりがあります。初日から数えて奇数日は東方から、偶数日は西方から先に呼びます。基本は「一声」ですが、十両最後の取組と、どちらかが三役以上の力士である取組は「二声」(四股名を二度繰り返す)になります。仕切り(しきり=取組前に呼吸を合わせる動作)の制限時間は、呼び上げが終わった時点から計り始めます。

左手には「てもち」と呼ばれる巻紙を握っています。その日の取組表を切り貼りしたもので、四股名(しこな=力士の名前)を忘れたときの備えです。

1日に呼び上げる番数は、立呼出が結びの一番のみ、副立呼出から十両呼出までが2番ずつ、残りを幕下呼出以下で分担します。声は職業上の道具なので、私生活でも大きな声を出さないようにしている、と語る呼出もいます。

拍子木(ひょうしぎ)

「柝(き)」とも呼ばれる木を打ち合わせて、土俵入り、進行の合図などを知らせます。

土俵築(どひょうつき)

本場所の土俵は、呼出が総出で3日間かけて手作業でつくります。機械は使いません。

  • 1日目 ― 前の土俵を崩し、新しい土を入れて台形に形を出す
  • 2日目 ― 上面と側面を搗いて硬く平らにし、円を描いて、その線に沿って俵を埋め込む
  • 3日目 ― 屋根に水引幕と四方の房を取り付け、側面の上がり段を整える

土は「荒木田(あらきだ)」という粘土質の土です。もとは東京・荒川区の荒木田地区で採れたことからこの名があり、現在は埼玉県(川越市などとされます)で採取されたものを使っています。水気を逃がしつつ乾きすぎないため、足が滑らずしっかり踏み込めるのが特徴です。俵は長野県上伊那郡でつくられたものに玉砂利を詰めます。道具はスコップ、クワ、タコ、タタキなど。俵を埋め込む際にビール瓶を使うのは、相撲ファンの間では知られた話です。

寸法は、一辺6.7メートル(22尺)の正方形に土を盛り、勝負の境界となる円の直径は約4.55メートル(15尺)。高さは俵の上部まで約60センチ(土の部分は約55センチ)です。この円は勝負俵16俵と徳俵(とくだわら)4俵、合わせて20俵の小俵でできています。境界線になるのは円の外側の線なので、俵の上に足が乗っている限り「残った」状態です。なお土俵全体では、角俵・踏み俵・あげ俵・水桶俵なども含めて60俵あまりが使われます。

太鼓

太鼓を打つのも呼出の仕事です。会場入口に組まれた櫓(やぐら)の上で打つものと、街を回って打つものに分かれます。天保年間(1831〜1845年)に櫓の高さは5丈7尺(約17メートル)と定められました。1995年5月から、両国国技館の櫓はエレベーター付きの鉄骨製になっています。

  • 寄せ太鼓(よせだいこ/朝太鼓) ― 場所中の朝に打ちます。かつては早朝に打っていましたが、安眠妨害という批判や騒音防止条例を受けて遅い時刻に移りました。
  • 跳ね太鼓(はねだいこ) ― その日の全取組が終わり、打ち出し(うちだし=その日の取組の終了)と同時に打ちます。撥を内から外へ散らすように打つので、俗に「テンテンバラバラ」と聞こえ、客が散っていく情景を表すと言われます。「明日もお越しください」の意味があるため、千秋楽には打ちません
  • 触れ太鼓(ふれだいこ) ― 本場所初日の前日に打ちます。土俵祭のあとに呼出が組になった太鼓が土俵の周りを回ってから街へ出て、「相撲は明日が初日じゃぞぇ〜」という独特の口上で触れて回ります。

昭和中期以降は、この寄せ太鼓と跳ね太鼓が中心です。かつてあった一番太鼓・二番太鼓は、現在は日常的には打たれていません。

懸賞旗

幕内の取組にだけ懸賞がかけられます。呼出は取組前に懸賞幕を出し、取組順に並べて確認します。そして懸賞幕を持って花道(はなみち=力士が土俵へ向かう通路)に控え、土俵を一周してから降ります。

旗の寸法は横70センチ×縦120センチで、懸賞主が制作して持ち込みます。1本の金額は7万円(2019年9月場所から)。内訳は改定されており、2025年5月場所からは、勝ち力士に土俵上で手渡される現金が1万円、力士の納税に充てる積立金が5万円、協会の事務経費が1万円とされています。それ以前は現金3万円・積立金3万円・事務経費1万円でした。手渡しの現金を減らしたのは、多額の現金を持ち歩く負担や安全面への配慮からだと説明されています。取組後、勝ち力士に懸賞袋を渡すのは行司で、軍配の上に載せて差し出します。

水と塩、そのほか

力水(ちからみず)・力紙・塩・タオルの補充と管理は呼出の担当です。水桶の横に立ってタオルと力水を渡し、取組の合間には箒で土俵を掃き、乾いてくれば水を打ちます。全取組が終わったあとに仕切り線を書くのも呼出です。

このほか、「不戦勝」「二番後取直し」「引分」といった幕を土俵上で掲げ、力士の座布団交換や時間制限の伝達、審判委員や行司の世話も行います。

装束

呼出の装束に階級による違いはありません。着物に裁付袴(たっつけばかま)、足袋という組み合わせで、江戸時代からほとんど変わっていません。足袋は全員が履きます。

着物は本場所では協会スポンサー名が入ったものを着用します。裁付袴は力士から贈られることが多く、腰板に贈り主の四股名が刺繍されています。横綱・大関に昇進した力士が呼出全員に贈るのがならわしで、贈り主が引退するとその袴は履かないのがしきたりだとされます。

床山・世話人・若者頭

床山(とこやま)

力士の髷を結う職人です。経験は不問で、理容師や美容師の免許も要りません。

髷には二種類あります。大銀杏(おおいちょう)は関取(せきとり=十両以上の力士)が土俵入りや取組など正式な場面で結うもの。丁髷(ちょんまげ)は幕下以下の力士と、関取の普段の生活時のものです。びん付け油、櫛、髷棒、元結(もとゆい=髷を結ぶ紐)などを使い、力士の顔の形に合わせて仕上げます。元結を引くときに歯で噛むため、歯や顎が強いほうが向いているとされます。

大銀杏が結えて一人前とされ、そこまで数年かかると言われます。慣れたベテランでも1つ結うのに15分から20分。長く同じ力士を担当していると、結うときの手応えで力士の調子まで分かるようになるといい、ベテランの関取が同じ床山を指名し続けることが多いのはそのためです。

階級は6段階で、上から特等・一等・二等・三等・四等・五等。特等は1994年7月の改正で新設されました。二等以上が資格者で、各階級ごとの定員はありません。番付に載るようになったのは比較的最近で、2008年1月場所に特等のみ、2012年1月場所から一等まで記載されています。

名前は「床好」「床貴」のように先頭が「床」で始まります。由来ははっきりしませんが、「床山の○○さん」が縮まったという説があります。正装は作務衣(さむえ=上下に分かれた作業着)で協会から支給されますが、本場所ではTシャツにエプロン姿が多いとされます。

定員は50名。ただし力士が12名以上いる部屋に床山がいない場合は、定員を超えて採用できます。所属部屋だけでなく、床山のいない部屋や力士の多い部屋を掛け持ちすることもあります。

世話人(せわにん)

相撲競技用具や明け荷(あけに=関取の道具を入れる竹製の箱)の運搬・保管などの管理にあたり、若者頭の助手を務めます。本場所では役員室の雑用、木戸(きど=入場口)の係、支度部屋の出入りチェック、電光掲示板の操作なども担当するとされます。

引退した十両・幕下力士から採用されるのが原則で、師匠の推薦が必要です。長く現役を続け、付け人や部屋の裏方仕事の実務能力に優れた力士が選ばれる傾向があります。現役時の最高位の場所で名乗った四股名をそのまま名乗るのが通例です。

定員は13人とされますが、公式一覧の現員は9人で、欠員が続いています。

若者頭(わかいものがしら)

力士養成員(幕下以下の力士)の監督が本務です。部屋では「かしら」と呼ばれます。

仕事は多岐にわたります。勝負の記録、取組で負傷して自力で退場できない力士のための車椅子の用意、表彰式の連絡と進行(優勝力士から賜杯や優勝旗を土俵下で受け取るのも含みます)、前相撲(まえずもう=番付に載る前の力士の取組)の指導・進行・取組編成、出世披露の指導、大相撲中継での幕下以下の解説、部屋の事務など。

採用は引退した十両・幕下力士からとされていますが、年寄名跡(としよりみょうせき=親方として協会に残るための資格名)の不足を背景に元幕内からも採用されています。定員は当初12人でしたが、1975年7月から8人です。現員は6人です。

世話人と若者頭は、いずれも日本相撲協会の正規協会員ではなく嘱託職員という扱いです。

どうすればなれるのか、給与はどうなっているのか

入門と採用

採用資格 入門後
行司 義務教育を修了した満15歳以上満19歳以下の男子で、適格と認められる者 見習い期間を経て正式採用。部屋に入門する形が基本
呼出 義務教育を修了した満19歳までの男子 研修期間と面接を経て採用。見習いは数年
床山 義務教育を修了した満19歳までの男子 経験不問。部屋に住み込み、兄弟子から指導を受ける
世話人・若者頭 引退した十両・幕下力士で適格と認められる者 師匠の推薦が必要

公募で人を集める仕組みではなく、相撲部屋に入門する形が基本です。ある行司は高校時代に親方へ手紙を送って採用されたと語っています。

昇進

行司・呼出・床山の昇格はいずれも原則年1回。9月場所後の番付編成会議と理事会で決まり、翌年1月から適用されます。行司は差し違えの回数や土俵上の態度、声量、指導力などの考課表に基づいて審議されます。呼出と床山は勤続年数が要件に明記されているため、追い抜きは起きにくい仕組みです。呼出の場合、三役呼出以上は勤続40年以上で成績優秀、または勤続30年以上40年未満で特に優秀であることが要件とされています。

出世は速くありません。ある三役格行司は1977年に初土俵を踏み、十枚目格に上がったのは入門17年目・32歳のときで、「十枚目格になって一人前」と語っています。

停年(定年)

行司・呼出・床山・世話人・若者頭とも満65歳です。2015年から規定が変わり、停年日が本場所の途中に来ても、その場所の千秋楽までは職務を続けられるようになりました。

給与

いずれも月給制で、基本給とは別に各種手当が定められています。ただし、階級ごとの具体的な金額を協会が公表しているわけではありません。ここは正直に書いておきます。

比較的たどりやすいのは床山です。専門書『知れば知るほど行司・呼出し・床山』(ベースボール・マガジン社)を典拠とする資料には、次の基本給が挙げられています。

階級 基本給(月額)
特等床山 360,000円以上400,000円未満
一等床山 200,000円以上360,000円未満
二等床山 100,000円以上200,000円未満
三等床山 40,000円以上100,000円未満
四等床山 29,000円以上42,000円未満
五等床山 20,000円以上29,000円未満

この表は三等と四等の金額帯が一部重なっており、そのまま読むと辻褄が合いません。出典の記載をそのまま載せていますので、目安として扱ってください。

行司と呼出についても同じ構造の階級別の本俸表があるとされ、ウェブ上には「立行司は40万円以上50万円未満」といった数字が複数流通しています。ただし今回、これを一次資料で確認できませんでした。数字は参考程度に扱ってください。基本給に加えて手当や装束の補助費が支給されるとされますが、金額は公表されていません。

比較的確認しやすい数字としては、立行司に昇進すると名誉賞として50万円が授与されること、2011年1月から行司・呼出・若者頭・世話人・床山ら約200人を対象に平均約2.7%の昇給が実施されたこと(10年ぶりの改定と報じられました)があります。

また協会は、行司全員でつくる「行司会」、呼出全員の「呼出会」、床山全員の「床山会」に対して助成金を支給しているとされます。これらの会は業務の向上や協会との連絡、若手の指導・研修を担う組織です。

このページに出てきた言葉

行司ぎょうじ
取組の進行を仕切り、軍配を上げて勝敗を示す役。ただし最終決定権は勝負審判にある。
呼出よびだし
力士を呼び上げ、土俵をつくり、太鼓を打つなど競技の進行全般を支える役。
床山とこやま
力士の髷を結う職人。相撲部屋に所属して住み込みで働く。
世話人せわにん
用具の運搬・保管などを担う、引退力士が就く協会の嘱託職員。
若者頭わかいものがしら
幕下以下の力士(力士養成員)の監督にあたる、引退力士が就く協会の嘱託職員。
嘱託職員しょくたくしょくいん
正規の協会員とは別枠の雇用形態。世話人・若者頭がこれにあたる。
立行司たてぎょうじ
行司の最高位。木村庄之助と式守伊之助の2名跡だけが名乗り、庄之助が上位。
勝負審判しょうぶしんぱん
土俵の周囲に座って勝敗を見届ける親方。物言いを申し立て、最終的な判定を下す権限を持つ。
物言いものいい
行司の判定に勝負審判などが異議を申し立て、協議を求めること。
同体どうたい
両力士がほぼ同時に倒れた(土俵を割った)とする判定。宣告は勝負審判が行う。
差し違えさしちがえ
行司が勝者と反対側に軍配を上げてしまうこと。物言いの協議で覆る。
進退伺いしんたいうかがい
差し違えた立行司が理事長に提出する、進退を委ねる旨の申し出。慣例として受理されない。
軍配ぐんばい
行司が持つうちわの形の道具。勝った力士の側に差し上げて勝敗を示す。
ふさ
軍配の紐の先に付く飾り。色が行司の階級を表す。
菊綴きくとじ
直垂の胸元や背中などに付く飾り。軍配の房と同じ階級色が使われる。
直垂ひたたれ
行司が着る装束。1910年(明治43年)5月に麻裃から改められた。
麻裃あさがみしも
麻地の上下からなる武士の礼装。1910年まで行司が着ていた。
烏帽子えぼし
行司がかぶる被り物。階級に関わらず全員が黒。
印籠いんろう
三役格以上の行司が腰に下げる小箱。江戸時代に気付け薬を入れていた名残とされる。
白木しらき
塗装をしない木地のこと。幕下格以下の行司の軍配に使われる。
名跡みょうせき
代々受け継がれる名前。行司では木村庄之助・式守伊之助などがこれにあたる。
年寄名跡としよりみょうせき
引退後に親方として協会に残るために必要な資格名。数に限りがある。
番付ばんづけ
力士や行司・呼出の序列を記した一覧表。行司が手書きで原版をつくる。
四股名しこな
力士が土俵で名乗る名前。
関取せきとり
十両以上の力士。大銀杏を結い、付け人が付く。
立合いたちあい
取組の開始。開始を告げる合図はなく、両力士の呼吸が合った瞬間に始まる。
仕切りしきり
取組前に力士が腰を下ろして呼吸を合わせる動作。制限時間は呼び上げ終了から計る。
結びの一番むすびのいちばん
その日の最後の取組。立行司(木村庄之助)と立呼出が担当する。
中入りなかいり
十両の取組と幕内の取組の間に入る休憩。顔触れ言上はこの後に行われる。
打ち出しうちだし
その日の全取組の終了。同時に跳ね太鼓が打たれる。
千秋楽せんしゅうらく
本場所の最終日。跳ね太鼓は打たれない。
花道はなみち
力士や呼出が土俵へ向かうために通る通路。東西二本ある。
前相撲まえずもう
番付に名前が載る前の力士が取る相撲。若者頭が指導と進行を担当する。
土俵築どひょうつき
呼出が総出で3日間かけて土俵をつくる作業。すべて手作業で行う。
荒木田あらきだ
土俵に使う粘土質の土。もと東京・荒川区荒木田地区の名に由来し、現在は埼玉県産を使う。
徳俵とくだわら
土俵の円の東西南北で外側に一俵分ずらして埋められた俵。円は勝負俵16俵と徳俵4俵の計20俵でできる。
裁付袴たっつけばかま
呼出がはく袴。力士から贈られることが多く、腰板に贈り主の四股名が刺繍される。
白扇はくせん
呼出が呼び上げのときに広げる白無地の扇子。土俵に唾が飛ばないようにするためとされる。
拍子木ひょうしぎ
呼出が打ち合わせて合図を出す木。相撲では「柝(き)」とも呼ぶ。
寄せ太鼓よせだいこ
場所中の朝、櫓の上で打つ太鼓。かつては早朝だったが騒音への配慮で遅い時刻に移った。
跳ね太鼓はねだいこ
その日の全取組終了と同時に打つ太鼓。「明日もどうぞ」の意味があり千秋楽には打たない。
触れ太鼓ふれだいこ
初日前日、街を練り歩いて開催を知らせる太鼓。
やぐら
会場入口に組まれる高い塔。この上で寄せ太鼓・跳ね太鼓を打つ。
大銀杏おおいちょう
関取が正式な場面で結う髷。床山はこれが結えて一人前とされる。
丁髷ちょんまげ
幕下以下の力士や、関取の普段の生活時に結う髷。
元結もとゆい
髷を結ぶための紐。締めるとき歯で噛んで引くため、床山は歯や顎が強いほうが向くとされる。
作務衣さむえ
上下に分かれた作業着。床山の正装として協会から支給される。
明け荷あけに
関取の道具を入れて運ぶ竹製の箱。世話人が運搬・保管を担当する。
木戸きど
会場の入場口。世話人が係を務める。
割場わりば
行司が取組結果と決まり手を記録し、翌日の取組を確認する部署。
顔触れ言上かおぶれごんじょう
翌日の幕内の取組を和紙に書き写し、中入り後に土俵上で読み上げる所作。
土俵祭どひょうまつり
初日前日に土俵を清め、本場所の安全を祈願する祭事。立行司が祭主を務める。
力水ちからみず
取組前に力士が口をすすぐ水。呼出が管理し、水桶の横で手渡す。
有資格者ゆうしかくしゃ
十両格(十枚目)以上の行司・呼出の呼び方。番付に名前が載り、待遇も変わる。
根岸流ねぎしりゅう
番付を書くのに使われる独特の相撲字の書体。
十枚目じゅうまいめ
十両のこと。呼出や行司の階級名では「十枚目」と表記される。

確かめきれていないこと

このページを作るときに、出典で裏を取りきれなかった点や、資料によって説が分かれる点です。 隠さず書いておきます。

  • 【原稿からの主要な訂正】懸賞1本7万円の内訳が古かったため差し替えました。原稿は「勝ち力士の獲得額6万円+手数料1万円」とし、6万円の内訳を不明としていましたが、2025年5月場所から手渡しの現金1万円・納税充当積立金5万円・協会事務経費1万円に改定されています(それ以前は現金3万円・積立3万円・経費1万円)。原稿の uncertainties にあった「3万円と3万円」「1万円と5万円」の食い違いは、改定の前後を指していたと考えられます。ただしこれは Wikipedia「懸賞 (相撲)」の記述に基づくもので、協会公式ページでは確認できていません(下記のリンク切れの件を参照)。
  • 【原稿からの主要な訂正】原稿が出典に挙げていた日本相撲協会公式サイトのURLのうち、次のものは検証時点(2026年7月)にいずれも「URLに誤りがあります」というエラーページになり、原稿の主張を支えていませんでした。そのため出典一覧から外しました:協会の使命・組織(IrohaKyokai/organization/)、懸賞について(IrohaOther/kensho/)、大相撲クイズ406・355・528・614、相撲博物館の展示紹介2件(KokugikanSumoMuseumDisplay/)。協会員一覧(IrohaKyokaiMember/)配下は正常に開けたため、サイトのURL構成が変更された可能性があります。これらを根拠にしていた「協会構成員の定義」「懸賞の金額と内訳」「土俵の20俵と直径4.55m」「短刀=切腹の覚悟という協会公式の説明」「跳ね太鼓・触れ太鼓」「明治43年5月の装束改正」の各記述は、二次資料(Wikipedia・和樂web等)で裏が取れた範囲に限って残し、協会公式の説明として断定する書き方はやめました。
  • 【原稿からの主要な訂正】人数を確定値から幅のある表記に改めました。原稿は行司42人・呼出44人・床山46人としていましたが、検証時に公式一覧を数え直したところ行司は45人前後、呼出43人、床山45人と食い違いました。世話人9人・若者頭6人は原稿どおり確認できました。一覧ページの数え取りは方法によって差が出るため、行司・呼出・床山は幅で示しています。
  • 【原稿からの主要な訂正】呼出の階級別定員を本文に戻しました。原稿は現員と合わないことを理由に省いていましたが、規定(立呼出1人、副立呼出2人以内、三役呼出4人以内、幕内呼出8人以内、十枚目呼出8人以内)と現員が一致していない事実そのものを書くほうが正確だと判断しました。なお現員は検証時に幕内9人・十両11人・三役2人で、原稿が記していた幕内10人・十両12人とも食い違います。規定が改定されたのか運用上の扱いが異なるのかは確認できていません。
  • 【原稿からの主要な訂正】立行司の代数(39代木村庄之助・43代式守伊之助)は、協会公式「行司一覧」に代数の記載がなく確認できませんでした。本名(洞澤裕司/森田善光)と所属部屋(九重/春日野)は公式一覧で確認できたため、そちらを残して代数は落としました。
  • 【原稿からの主要な訂正】立行司の空位期間の記述を弱めました。原稿の「2015年3月場所後から2023年末まで木村庄之助が不在」は、2024年9月場所を「二人そろうのは9年半ぶり」とする報道と整合しますが、空位の開始・終了の正確な場所を一次資料で特定できませんでした。
  • 【原稿からの主要な訂正】次の細部は裏が取れなかったため、断定を避けるか削除しました。番付書きの「3名一組」「約10日」、行司装束の制作元「高田装束店」と「約3か月半」、短刀の「刃渡り22センチ」「東京都公安委員会の許可」、17代木村庄之助の「以前なら切腹ものだ」という具体的な発言、寄せ太鼓の「午前4時→午前8時以降」という具体的時刻、触れ太鼓の「東花道から入場し3周」「正式な用語ではなく通称」、呼出が呼び上げ・土俵築・太鼓の三つ全部を担当するようになったのが「1965年から」、床山の一人前まで「5年以上」、世話人の定員13人が「2004年1月以降」であること、世話人の採用試験に関する2024年の報道、優勝決定戦の呼び上げが一声であること。
  • 行司の定員「45名以内(うち十両格以上22名以内)」は一次資料で確認できませんでした。公式一覧の掲載数がおおむね45名前後であることとは矛盾しません。
  • 行司・呼出の階級別の本俸(基本給)の金額を一次資料で確認できませんでした。ウェブ上には「立行司は40万円以上50万円未満」といった同一の数字が複数のサイトに載り、日本相撲協会寄附行為施行細則が出典とされていますが、条文そのものにたどり着けませんでした。本文の床山の基本給表も、専門書『知れば知るほど行司・呼出し・床山』(ベースボール・マガジン社)を典拠とする二次資料に基づくもので、協会の公表資料ではありません。加えてこの表は三等(40,000円以上100,000円未満)と四等(29,000円以上42,000円未満)の金額帯が重なっており、出典の時点で整合していない可能性があります。
  • 装束代・装束補助費(立行司5万円、三役格4万円など)とされる金額も一次資料で確認できませんでした。
  • 立行司が短刀を差す理由は諸説あります。「差し違えたら切腹する覚悟」という説明が最も広く知られ現役の立行司も同趣旨を語っていますが、33代木村庄之助は「武士が行司を務めたことの名残」、吉田司家25代当主は「威厳を保つためで切腹の意味ではない」と述べています。本来の由来は確定していません。
  • 「はっけよい」の語源も確定していません。「発気揚々」説が広く知られますが、この解釈は第二次大戦中に定められたものだとする指摘があり、易の「八卦」に由来するとする説もあります。
  • 行司の草履について、資料により記述が分かれます。土俵上で草履を履くのが立行司と三役格である点は一致しますが、幕内格・三役格が「土俵下の控えまで入場する際に草履を用いる」とする記述もあり、どこまでが現行の運用かを確認できませんでした。
  • 太鼓の運用は時代によって変わっています。かつては一番太鼓・二番太鼓もありましたが、昭和中期以降は寄せ太鼓と跳ね太鼓が中心とされます。現在どの場所でどこまで打たれているかを、協会の公表資料で網羅的には確認できませんでした。
  • 世話人(定員13人に対し現員9人)と若者頭(定員8人に対し現員6人)の欠員が補充されていない理由について、協会の公式な説明を確認できませんでした。
  • 木村家「陰の構え」・式守家「陽の構え」は、資料により「指を下/上に向ける」「こぶしを上/下にする」と表現が異なりますが、指している所作は同じです。ただし実際には個人の判断に委ねられている面があるとされます。
  • 土俵の高さは資料により幅があります。本文では「俵の上部まで約60センチ、土の部分は約55センチ」としましたが、会場や場所によって異なるとする記述もあります。
  • 行司・呼出・床山の採用資格は現行規定で「男子」とされています。この規定の経緯や見直しの議論について、公的資料で確認していません。

出典

  1. 日本相撲協会 公式サイト「行司一覧」(立行司の本名・所属部屋、階級区分)
  2. 日本相撲協会 公式サイト「呼出一覧」(階級区分と現員)
  3. 日本相撲協会 公式サイト「床山一覧」(階級区分と現員)
  4. 日本相撲協会 公式サイト「世話人一覧」(現員9人)
  5. 日本相撲協会 公式サイト「若者頭一覧」(現員6人)
  6. 時事通信「克之が立呼び出しに 大相撲」(2025年10月2日/2025年12月22日付昇進)
  7. Yahoo!ニュース エキスパート 飯塚さき「大相撲9月場所は立行司が2人に!」(2024年8月16日/「二人そろうのは9年半ぶり」)
  8. 和樂web「相撲の土俵は誰がつくっている? 呼出しの最高位“立呼出し”次郎の仕事・後編」(土俵築の3日間・荒木田土・俵の産地・ビール瓶)
  9. 和樂web「力士に声で力をつけて、取組を盛り上げる。呼出しの最高位“立呼出し”次郎の仕事・前編」
  10. 和樂web「行司になるには?階級ってあるの?木村容堂さんに聞く、大相撲『行司』の世界・前編」
  11. 和樂web「ポケモン紋様の装束も! 木村容堂さんに聞く、大相撲『行司』の世界・後編」
  12. 講談社+αオンライン 抜井規泰「軍配を差し違えれば“切腹”の覚悟も…行司が『短刀』を携帯するワケ」(2026年2月12日)
  13. NHKスポーツ「行司なくして大相撲は成り立たない!土俵支える裏方“行司”とは」(2019年7月5日、北出幸一)※ウェブアーカイブ
  14. Wikipedia「行司」(8階級化1965年1月場所、直垂・烏帽子への改正1910年5月、房と履物、採用資格、停年、昇格制度)
  15. Wikipedia「立行司」(帯刀の由来の諸説、進退伺いの慣例、25代・26代の事例、名誉賞50万円、空位期間)
  16. Wikipedia「呼出」(9階級化1994年7月場所、定員45人と階級別定員、昇格要件、呼び上げの規則、装束)
  17. Wikipedia「床山」(6階級・特等の新設1994年7月、定員50名、番付掲載2008年/2012年、基本給表)
  18. Wikipedia「若者頭」(定員12人→1975年7月に8人、職務、採用資格、嘱託職員、停年の変遷)
  19. Wikipedia「土俵」(一辺6.7m、円の直径4.55m、高さ、勝負俵16俵・徳俵4俵、俵の総数、荒木田土)
  20. Wikipedia「懸賞 (相撲)」(1本7万円、2025年5月場所からの内訳改定、懸賞旗の寸法、金額の改定履歴)
  21. Wikipedia「櫓太鼓」(天保年間に5丈7尺=約17m、1995年5月に鉄骨製へ、昭和中期以降の運用)
  22. 人事Gate「日本相撲協会の行司や呼び出しなどの給与 10年ぶりにアップ」(2011年1月5日配信)