力士の収入 ― 月給・褒賞金・懸賞金と税金のしくみ

力士の収入は、十両以上の「関取」と幕下以下でしくみが大きく違います。月給・場所ごとの手当・成績を積み上げる力士褒賞金・取組ごとの懸賞金が重なる構造を、日本相撲協会の公表資料で確認できる部分と、報道・二次資料に頼っている部分を分けて整理しました。

まず全体像 ― 月給が出る力士は1割強

力士の収入は、番付(ばんづけ=力士の地位を上から順に並べた一覧表)のある一点でくっきり分かれます。十両(じゅうりょう)以上か、幕下(まくした)以下かです。

  • 十両以上を「関取(せきとり)」と呼びます。関取だけに月給が出ます。
  • 幕下以下は「力士養成員(りきしようせいいん)」という扱いで、月給はありません。本場所(ほんばしょ=年6回の公式興行)ごとの手当だけです。

「力士養成員」は俗称ではなく、協会の定款(ていかん)に出てくる言い方です。定款第51条第2項は、若者頭(わかいものがしら)の職務を説明するなかで「力士養成員(幕下以下の力士)」と定義しています。

この線を越えている力士は少数です。日本相撲協会の令和7年度事業報告書(対象期間は2025年1月1日〜12月31日)によると、2025年11月場所の力士数は604人。内訳は横綱2人、大関1人、三役4人、幕内35人、十枚目(じゅうまいめ=十両の正式表記)28人、幕下119人、三段目160人、序二段204人、序ノ口44人、番附外7人でした。関取は70人で、全体の約11.6%です。同じ報告書によれば、6場所平均の力士数は615人でした。

収入は「積み上げ」でできている

関取の収入は、性格の違う4種類が積み上がります。

種類 何で決まるか 支給の間隔
月給・賞与 今の地位(番付) 毎月・年2回
本場所特別手当・出張手当など 今の地位 場所ごと
力士褒賞金(りきしほうしょうきん) 入門以来の勝ち越しの累積 場所ごと
懸賞金(けんしょうきん) その一番に勝ったかどうか 取組ごと

なぜ二階建てなのか。地位だけで決めると、長く勝ち続けた力士の実績が残りません。逆に成績だけで決めると、収入が場所ごとに大きく振れて生活が安定しません。両方を足すことで、安定した土台と、努力が積み上がる部分を同時に持たせる形になっています。

先に断っておくこと

日本相撲協会は、力士の給与表を公式サイトで公表していません。 公表されているのは定款・事業報告書・決算書などと、懸賞の料金表です。事業報告書には「十枚目以上の力士には給与・力士補助費・力士褒賞金を支給するほか、三役以上の力士には本場所特別手当を支給した」「幕下以下の力士には、本場所毎に場所手当を支給するほか、幕下以下奨励金を支給した」と書かれており、手当の種類は一次資料で確認できますが、金額は書かれていません

このページの月給や手当の額は、協会の決定を伝えた新聞報道と、それを整理した二次資料にもとづきます。どこまで裏が取れたかは項目ごとに書きます。

月給と賞与 ― 十両以上の5段階

結論から言うと、月給は5段階とされています。

地位 月給 年額(12か月)
横綱 300万円 3,600万円
大関 250万円 3,000万円
三役(さんやく=関脇・小結) 180万円 2,160万円
幕内(前頭=まえがしら) 140万円 1,680万円
十両 110万円 1,320万円

いつ時点の額か:2018年11月29日の理事会で決まり、2019年1月から適用された額です。共同通信の配信記事(四国新聞掲載)は「2019年1月から十両以上の関取の給与を月額で6〜7%増額させると決めた。給与アップは01年以来で18年ぶり」と伝え、横綱282万円→300万円(6.4%増)、大関234万7千円→250万円、十両103万6千円→110万円という具体的な数字を挙げています。あわせて「月給がなく、場所ごとに支給される幕下以下の手当は一律10%の上昇」「関取を合わせれば、年間合計約1億2千万円の増額」とも報じています。

ただし、この記事に金額が出てくるのは横綱・大関・十両の3つだけです。三役180万円・幕内140万円は二次資料(Wikipedia「力士」など)にもとづきます。改定前は三役169万3千円・幕内130万9千円とされ、そこから180万円・140万円への引き上げは6〜7%増という記事の記述と矛盾しませんが、報道で直接確認できたわけではありません。

月給は「月」単位で出る

地味ですが実務上大きい点です。給与は月額なので、たとえば11月場所で十両が負け越して翌1月場所から幕下に落ちる場合でも、12月分の給与は十両として支払われます。このため、幕下陥落が確実になって引退を決めた力士が、翌月分を確保するために引退届の提出を番付編成会議(ばんづけへんせいかいぎ=次の場所の番付を決める会議)のあとまで遅らせる例があるとされます(二次資料)。

賞与

賞与は9月と12月に、それぞれ月給1か月分が支給されるとされます(年2か月分)。世間一般の6月・12月とずれているのは、かつての巡業手当が賞与に振り替わった経緯によると説明されています。これも二次資料にもとづく情報で、協会の公表資料では確認できませんでした。

なお二次資料によれば、給与額は原則として年1回、理事会で見直すことになっています。協会の事業報告書を見ると令和6年度・令和7年度とも理事会の議題に「協会員の給与改定の件」がありますが、2019年1月の改定以降に力士の月給が変わったという報道は見つかりませんでした。

場所ごとの手当と、力士褒賞金(持ち給金)

月給のほかに、場所ごとに出るお金があります。種類は事業報告書で確認できますが、金額は公表されていないため、以下は二次資料の数字です。

本場所特別手当(三役以上)

地位 1場所あたり
横綱 20万円
大関 15万円
関脇・小結 5万円

出場日数に応じて減ります。11日以上出れば全額、6〜10日なら3分の2、5日以下なら3分の1、全休(不戦敗を含む)なら支給なしとされます。土俵に上がってこその手当という考え方です。

出張手当・力士補助費

出張手当は、東京以外で開催される3月場所(大阪)・7月場所(名古屋)・11月場所(福岡)の年3回、宿泊費と日当を合わせて35日分。二次資料によれば1日あたり横綱1万1,000円、大関9,500円、関脇・小結8,100円、前頭7,100円、十両6,500円で、年額に直すと横綱で約115万円、十両で約68万円になります。

力士補助費は東京開催の1月・5月・9月場所に、髪結いの補助として関取一律25,000円(年7万5,000円)とされます。

力士褒賞金(りきしほうしょうきん)=「持ち給金」

これが大相撲独特のしくみです。引退するまで基本的に下がらない、勝ち越しの積立だと考えてください。

  1. 前相撲を勝ち上がって序ノ口に番付が載ると、「持ち給金(もちきゅうきん、正式には支給標準額)」が3円から始まります。
  2. 本場所で勝ち越すと、勝ち越した点数1つにつき50銭が加算されます。ここでいう点数は勝ち数から負け数を引いた数で、8勝7敗なら1点で50銭、13勝2敗なら11点で5円50銭です。
  3. 負け越しても休場しても、この積み立てが減ることはありません。
  4. 十両以上になると、この持ち給金を4,000倍した金額が、場所ごとに支給されます。幕下以下は積み立てだけが進み、支給はされません。

勝ち越すと持ち給金が増えることから、8勝目のかかった一番を「給金直し(きゅうきんなおし)」と呼びます。相撲中継で耳にする言葉です。

地位ごとに最低額が決まっていて、昇進したときに足りなければそこまで引き上げられます。

地位 持ち給金の最低額 1場所あたりの支給額
横綱 150円 60万円
大関 100円 40万円
幕内(三役を含む) 60円 24万円
十両 40円 16万円

さらに特別加算があります。

  • 金星(きんぼし)=前頭の力士が横綱に勝つこと:10円(=1場所4万円、年6場所で24万円)
  • 幕内最高優勝(全勝以外):30円
  • 全勝での幕内最高優勝:50円

金星を1つ挙げると、その4万円は引退するまで毎場所ついてきます。「金星は一生もの」と言われるのはこのためです。

ただし、昇進時に引き上げてもらった分(嵩上げ分)は、その地位から陥落すると減額されるとされます。自分で勝ち取った50銭は減らないが、下駄を履かせてもらった分は返す、という設計です。二次資料は根拠として協会の細則を挙げていますが、示されている条文は公益財団法人へ移行する前の「寄附行為施行細則」のもので、現行規程は確認できていません。実例としては、大関から幕下まで落ちて再び上がった朝乃山の持ち給金に、幕内陥落時の−13円50銭と十両陥落時の−23円が記録されています(二次資料)。

実際の金額の例

力士 持ち給金 1場所あたり
白鵬(引退時点) 2,187円 874万8,000円
玉鷲 274.5円 109万8,000円
大の里 258.5円 103万4,000円
豊昇龍 186.5円 74万6,000円

白鵬は最後に出場したのが2021年7月場所で、同年9月に引退を表明しました。2,187円は歴代最高とされ、それ以前の最高は大鵬の1,489円50銭でした。白鵬の場合、褒賞金だけで1場所874万円を超え、月給(横綱300万円)より多い状態でした。

白鵬以外の3人は2026年1月場所終了時点の数字です。いずれもWikipedia「力士褒賞金」に載っている数字で、同項目は雑誌『相撲』2026年3月号(ベースボール・マガジン社)を典拠として挙げています。雑誌そのものは確認していません。

概算の年収(懸賞・優勝賞金・後援会を除く)

上の要素を足すと、こうなります。月給・賞与・本場所特別手当・出張手当・力士補助費に、褒賞金を各地位の最低額で計算して加えた、下限に近い概算です(二次資料)。

地位 概算年収
横綱 約4,800万円
大関 約3,940万円
三役 約2,790万円
幕内 約2,190万円
十両 約1,710万円

実際には持ち給金が最低額を上回る力士がほとんどで、さらに懸賞金・優勝賞金・後援会からの収入が乗ります。逆に、着物やまわしなど地位に見合った身の回りのものは自費で用意する必要があり、部屋への「持ち出し」の慣習もあるとされます。額面がそのまま手元に残るわけではありません。

幕下以下の収入 ― 月給はなく、場所ごとの手当と奨励金

幕下以下には月給がありません。 力士褒賞金も支給されません(持ち給金の積み立てだけは進みます)。代わりに、本場所ごとに「場所手当」と「幕下以下奨励金」が出ます。年6回です。以下の金額は二次資料にもとづきます。

階級 場所手当(1場所) 年額(6場所)
幕下 165,000円 990,000円
三段目(さんだんめ) 110,000円 660,000円
序二段(じょにだん) 88,000円 528,000円
序ノ口(じょのくち) 77,000円 462,000円

幕下以下は7日制(15日間に7番)です。成績に応じて奨励金が加わります。勝った数に応じた「勝星奨励金」と、勝ち越し点(勝ち数−負け数)に応じた「勝越金」の2本立てです。

階級 勝星奨励金(1勝あたり) 勝越金(勝ち越し1点あたり)
幕下 2,500円 6,000円
三段目 2,000円 4,500円
序二段 1,500円 3,500円
序ノ口 1,500円 3,500円

計算例(幕下):

  • 4勝3敗=165,000+2,500×4+6,000×1=181,000円
  • 7戦全勝=165,000+2,500×7+6,000×7=224,500円
  • 0勝7敗=場所手当のみの165,000円

(幕下上位などで8番相撲になる場合は、この式どおりにならないことがあります。)

毎場所4勝3敗を続けても、年収は約109万円です。十両の概算年収(約1,710万円)とは15倍ほどの開きがあります。

では生活はどうなるのか

幕下以下の力士は相撲部屋に住み、食事も部屋で取ります。協会は師匠に対して相撲部屋維持費・稽古場経費と、幕下以下の力士を養成するための養成員養成費を支給しており、この構造があるために月給がなくても生活が成り立ちます。二次資料では養成員養成費は力士1人につき月額7万円とされますが、事業報告書に金額の記載はありません。令和6年度・令和7年度の事業報告書には、物価高騰を踏まえて年度末に各師匠へ一時金として養成員養成費と相撲部屋維持費の補填を行った、と記載されています。

また、社会保険は幕下以下でも全員加入します。令和7年度事業報告書に「力士養成員については、全員を健康保険および厚生年金保険に加入させ、保険料全額を負担した」と明記されています。月給はないのに厚生年金に入っている、という点は他のプロスポーツとかなり違うところです。

このほか、関取の付け人を務める力士が、その関取から個人的に小遣いを受け取る慣習があるとされますが、これは制度上のものではありません。

懸賞金 ― 1本7万円のゆくえ

取組の前に、着物姿の呼出(よびだし=土俵の設営や力士の呼び上げを担当する協会員)が旗を掲げて土俵を回る。あれが「懸賞(けんしょう)」です。企業や団体がスポンサーとなり、勝った力士が土俵上で受け取ります。行司(ぎょうじ=取組を裁く協会員)が軍配(ぐんばい=行司が持つうちわ形の道具)の上に懸賞袋を載せて差し出す形です。

公式に公表されている金額

日本相撲協会の公式サイト「懸賞について」に料金が明示されています。これは協会の一次情報です。

項目 金額
懸賞1本 70,000円(税込)
うち勝ち力士獲得金額 60,000円
うち手数料(取組表掲載料・場内放送料) 10,000円

(令和元年6月改定、九月場所より=2019年9月場所から適用)

そのほか同ページに書かれている条件です。

  • 懸賞をかけられるのは幕内の取組だけ
  • 申し込みは1日1本以上、1場所(15日)15本以上から(15本で1,050,000円)。追加は1本から
  • 提供者名は活字で15文字以内。取組表に印刷され、取組直前に場内放送で読み上げられる
  • 懸賞旗の寸法は横70cm × 縦120cm。旗は懸賞主側が制作して持ち込む

二次資料によれば、政治利用を避けるため個人名義の申し込みは認められていません。

1本の額の推移は、1991年5月場所〜2014年3月場所が6万円、2014年5月場所〜2019年7月場所が6万2000円、2019年9月場所から7万円です。

土俵上で渡る現金は1万円 ― 残りは本人名義の積立に

ここが誤解されやすいところです。力士の取り分6万円は、全額がその場で現金で渡されるわけではありません。

内訳 金額 渡し方
現金 10,000円 土俵上で受け取る熨斗袋の中身
本人名義の積立金 50,000円 給与とは別の口座へ振り込み

この配分は2025年5月場所からのものです。 それ以前は現金3万円・積立3万円でした(さらに2019年8月以前は現金3万円・積立2万6,700円・手数料5,300円)。日刊スポーツ(2025年5月9日)は「懸賞の現金支給分が3万円から1万円に 手取り6万円は変わらず セキュリティー面などを考慮」と報じ、協会側が懸賞分だけで約7,000万円の現金を管理していたこと、1袋に3万円ずつ詰める手作業の負担が増していたことを理由に挙げています。力士の取り分6万円は変わらず、土俵上でやりとりする現金を減らした変更です。

積立分の口座は、報道によれば「引退後に遅れて支払い義務が発生した税金などに対応できるように設置された」もので、所定の手続きを踏めば引き出すこともできるとされます。協会が没収するお金ではなく、力士本人のお金です。積立の性格上こう分けられているのは、懸賞金が源泉徴収されない所得だからです(次の税金の節で説明します)。

手刀(てがたな)

勝った力士は、懸賞を受け取る前に右手で空中に3回、手刀を切ります。現在は左・右・中央の順が原則とされ、それぞれ神産巣日神(かみむすびのかみ)・高御産巣日神(たかみむすびのかみ)・天御中主神(あめのみなかぬしのかみ)の三神への感謝を表す、と説明されます。ただし三神の位置づけの説明は資料によって「五穀を守る三神」とも「勝負をつかさどる三神」とも書かれ、一定しません。

由来にも諸説あります。二次資料によれば、この所作を広めたのは昭和の大関・名寄岩静男(なよろいわ しずお)で、名寄岩本人の説明では3回切るのは「心」の字を描く意味であり、順序も本人から見て左→中央→右だったとされます。つまり現在広く語られる三神への感謝という解釈とは食い違います。また、昭和30年代までは手刀を切る手も切り方も力士ごとにまちまちで、当時の時津風理事長(元横綱・双葉山)から「右手で、左、右、中央と切る」旨の通達が出て原則化したと説明されています。いずれも一次資料での裏付けは取れておらず、断定はできません。

本数の記録

1つの取組にかけられる懸賞には上限があります。仕切りの間じゅう旗が回り続けて緊張感を損なう、という指摘を受けて2006年1月場所から1取組50本(東京場所は森永賞を含め51本)の制限が設けられ、その後増枠されて2017年3月場所の時点では最大60本まで認められています。

2024年1月場所14日目の琴ノ若−霧島戦には、史上最多の63本がかかりました。結びの一番が照ノ富士の不戦勝となり、そこにかかっていた懸賞のうち14本が掛け替えられたためです。中日スポーツは「わずか10秒の取組で189万円」と報じています。63本×当時の土俵上現金3万円の計算で、力士の取り分そのものは63本×6万円=378万円にあたります。現在の配分なら土俵上で渡る現金は63万円です。それ以前の最多は2017年1月場所千秋楽、稀勢の里−白鵬戦などの61本でした。

なお、相手が休場して不戦勝になった場合、懸賞は受け取れません。 かけ主は同じ日の別の取組に掛け替えるか、取りやめるかを選びます。

優勝賞金と三賞

先に注意点です。 各段優勝賞金と三賞の賞金額は、協会が公式サイトで公表しているものを確認できませんでした。事業報告書には「本場所毎に各段優勝者および三賞受賞者には、賞状および賞金を支給した」と書かれているだけです。以下の金額は報道・二次資料にもとづきます。

各段優勝賞金

優勝 賞金
幕内最高優勝 1,000万円
十両 200万円
幕下 50万円
三段目 30万円
序二段 20万円
序ノ口 10万円

幕内最高優勝の1,000万円は日経ビジネスの記事(2024年11月8日)でも同じ額が述べられており、報道ベースでは広く共有されている数字です。十両以下の額は二次資料でしか確認できませんでした。

幕下優勝の50万円は、幕下の場所手当(165,000円)の約3倍にあたります。下位の力士にとって各段優勝は、名誉であると同時にまとまった現金が入る数少ない機会です。

三賞(さんしょう)

殊勲賞(しゅくんしょう)・敢闘賞(かんとうしょう)・技能賞(ぎのうしょう)の3つで、横綱・大関以外の幕内力士から選ばれます。二次資料では2019年1月場所時点でそれぞれ200万円とされます。1人が2つ受賞すれば400万円、3つなら600万円。1つの賞に複数の力士が選ばれた場合も、それぞれに満額が出るとされます。

副賞について

幕内最高優勝には、賞金のほかに天皇賜杯・内閣総理大臣杯・優勝旗などが授与され、協賛企業・団体から多数の副賞が贈られます。副賞は現金ではなく物品(食品や飲料など)が中心で、提供内容は年によって変わります。総額は公表されていません。

土俵の外の収入 ― 後援会、引退相撲、CM

力士の収入を語るとき、協会からのお金だけを見ていると実態を見誤ります。ただし土俵の外のお金は、性質上ほとんど公表されていません。ここは確認できる範囲にとどめます。

後援会(こうえんかい)とタニマチ

個人の支援者を「タニマチ」と呼びます(大阪・谷町の医師が力士を支援したことに由来するという説明が広まっていますが、由来には諸説あり、裏付けは取れていません)。

後援会からの収入が実際にどれくらいかは、個々の力士について公表されていません。言えるのは、国税庁の通達(後述)が後援会から受ける金品や祝儀の課税をわざわざ細かく定めていることから、このお金が制度として想定される規模で存在してきたという点までです。金額の相場を語る記述は二次資料にいくつも見られますが、確認できる一次情報がないため、ここでは扱いません。

引退相撲と断髪式

二次資料によれば、原則として関取を通算30場所以上務めた力士は、引退後に両国国技館で「引退相撲」を開催できます。開催は1月・5月・9月の東京場所後が通例で、引退から半年ほど、事情によっては1〜2年のずれが出ることもあるとされます。この興行の収益は、餞別という意味でその力士の総取りになるとされます。もともと引退相撲は、引退する力士が新生活の資金を作るために自主興行として打ったものでした。

プログラムの終盤に断髪式(だんぱつしき)が行われます。後援会員・同門の力士や親方・親交のある人・親族が順番に大銀杏(おおいちょう)に鋏を入れ、最後に師匠が止め鋏を入れて髷を切り落とします。

鋏を入れる人がご祝儀を包む慣習がありますが、金額は公表されていません。 週刊誌報道には個別の例が出るものの、力士や会場によって大きく異なり、相場として一般化できる数字ではありません。

CM・メディア出演

個々の出演料は公表されていません。そもそも、力士の外部出演は協会が管理しています。令和7年度事業報告書には「力士等の外部出演等については規制を行い、力士等が相撲に専念するよう努めた」と記載があります。力士が自由に仕事を受けられるわけではないという点は、他のプロスポーツ選手との違いです。ただし規制の具体的な中身までは公表されていません。

税金と身分 ― 力士は協会の従業員なのか

身分:協会の「協会員」

日本相撲協会の定款第49条は「この法人には、協会員として力士を置く」と定めています。年寄・行司・呼出・床山も同じく協会員です(定款第48条・第50条)。

実態面でも、

  • 力士養成員(幕下以下)を含め、健康保険・厚生年金に加入(力士養成員は保険料を協会が全額負担)
  • 協会が日本相撲協会健康保険組合を持ち、年1回の定期健康診断を実施
  • 引退時に退職金にあたる養老金の制度がある

と、一般企業の従業員に近い扱いです。大半が個人事業主であるほかのプロスポーツ選手とは異なります。

ただし、労働法上の「労働者」にあたるかどうかは、裁判所の判断が一致していません。 弁護士の解説によれば、東京地裁平成25年3月25日判決は力士と協会の関係を、労働契約でも準委任契約でもない「有償双務契約としての性質を有する私法上の無名契約」と判断した一方、東京地裁平成23年2月25日決定は「準委任契約類似の契約関係」としています。確定した見解があるとは言えない状況です。なお、判決文そのものは確認していません。

税金:所得の種類は1つではない

国税庁は「力士等に対する課税について」(直所5-4、昭和34年3月11日)という通達を出しており、今も国税庁サイトに掲載されています。力士の税金を考えるうえでの一次資料です。要点はこうです。

収入 所得の区分
協会が細則にもとづき支給するもの(力士褒賞金、幕下以下奨励金、養成費、年寄名跡金など) 給与所得
表彰金・名誉賞 一時所得
退職金支給規定にもとづくもの 退職所得
力士がスポンサーから受ける賞金(=懸賞金) 事業所得
地方巡業の益金を給金割で分配されたもの 事業所得
引退興行にかかる所得 事業所得
後援会から受ける金品 一時所得
協会が力士後援会に支払う切符販売手数料 雑所得
後援会等から受ける祝儀(法人から) 一時所得
後援会等から受ける祝儀(個人から) 贈与

通達は、祝宴会で贈呈される少額の祝儀については「しいて課税しなくてもさしつかえない」としています。

この通達は1959年のもので、当時の「日本相撲協会寄附行為施行細則」の条文を引いています。協会は2014年に公益財団法人へ移行して定款・規程に改まっているため、条文番号は現在のものと対応しません。所得区分の考え方が現行制度でどう当てはめられているかまでは、通達だけからは分かりません。

源泉徴収か、確定申告か

両方です。

  • 協会から支払われる月給・手当・力士褒賞金は給与所得なので、会社員と同じように源泉徴収されます。
  • 一方、懸賞金は事業所得です。源泉徴収されません。だから懸賞を取った力士は、自分で確定申告して納税する必要があります。

懸賞の6万円のうち5万円が本人名義の別口座に積み立てられるのは、この構造に対応した実務です。現金でその場に渡してしまうと、納税の時期に手元に残っていない事態が起きやすくなります。事業所得は必要経費を差し引けるため、着物代や移動費などが経費になり得ますが、その分、記帳と申告の手間は力士本人が負います。

参考までに、協会の令和7年度決算では、公益目的事業の事業費のうち「給料手当」が4,082,695,106円(約40億8,270万円)でした。これは力士だけでなく、年寄・行司・呼出・床山を含む協会員全体の額です。

引退後のお金 ― 退職金と年寄名跡

養老金(ようろうきん)と勤続加算金

十両以上を務めた力士には、引退時に退職金にあたる養老金勤続加算金が支給されます。ただし全員が同額ではなく、二次資料によれば「幕内連続20場所以上または幕内通算25場所以上」を満たす人が「資格者」、満たない人が「非資格者」として区別されます。

2006年1月時点の資格者の養老金は、横綱1,500万円、大関1,000万円、三役・平幕763万円、十両475万円とされます。非資格者は勤続場所数に応じた計算式になります。ここに、各地位に在位した場所数に応じた勤続加算金が乗ります。

この額は2006年時点のもので、現在の額は確認できていません。 横綱・大関にはこれとは別に理事会の決議で「特別功労金」が支給されますが、個人情報保護法の施行を受けて2005年5月場所から支給額は非公表とされています。

なお、現役中に協会から除名処分を受けた者には支給されません。

年寄名跡(としよりみょうせき)

引退後も協会に残って部屋を持ったり運営に携わったりするには、「年寄名跡」(いわゆる年寄株)を襲名する必要があります。名跡の数には限りがあります。

制度上、名跡を金銭で取得することは禁じられています。 協会の定款第47条はこう定めます。

  • 年寄名跡は協会が管理する
  • 退職する年寄は、襲名する者を協会に推薦できる(退職後5年以内を限度)
  • 襲名者は年寄資格審査委員会の審査を経て理事会が決定する
  • 何人も、襲名および推薦に関して金銭等の授受をしてはならない
  • 違反者は厳重な処分とする

この規定は、公益財団法人への移行(2014年1月)に向けて整備されたものです。それ以前は名跡が当事者間で高額でやりとりされる慣行があり、問題視されていました。日本経済新聞は2013年1月31日の理事会・評議員会について、名跡取得に絡む金銭授受の禁止と違反者への角界追放の罰則を盛り込んだ規定案が承認されたこと、従来は「億単位にもなる高額でのやりとりが問題視されていた」こと、先代親方へ顧問料などの名目で金銭を支払うことは認めたうえで年1回の報告義務と危機管理委員会による監査を課すこと、名跡を借りる「借株」をなくし新法人移行後3年間の猶予を経過措置とすることを報じています。

協会には「年寄名跡及び相撲部屋の新設・承継規程」にもとづく「年寄名跡一時的襲名」という手続きもあり、平成30年度と令和7年度の事業報告書に理事会で承認された記録が載っています。これがかつての「借株」とどう関係するのかを一次資料から読み取ることはできず、名跡取得に実際にいくらかかるのかも、性質上、公表されていません。

まとめると

力士の収入は、上に行くほど大きく増え、下では生活のための最低限しか出ない構造です。これは、若いうちは部屋で寝食を保障しながら育て、勝ち上がった者に報いる、という育成のしくみと表裏一体になっています。関取になれるのは全体の1割強。その線を越えられるかどうかで、収入も、着るものも、履くものも変わります。

このページに出てきた言葉

関取せきとり
十両以上の力士のこと。月給が支給され、一人前の力士として扱われる。
力士養成員りきしようせいいん
幕下以下の力士の呼び方。協会の定款にも出てくる正式な言い方で、月給はなく本場所ごとの場所手当と奨励金が支給される。
十枚目じゅうまいめ
十両の正式な表記。番付や協会の公表資料ではこちらが使われる。
本場所ほんばしょ
番付や給与に反映される年6回の公式興行。1月・3月・5月・7月・9月・11月に15日間ずつ行われる。
番付ばんづけ
力士の地位を上から順に並べた一覧表。成績に応じて場所ごとに書き換えられる。
番付編成会議ばんづけへんせいかいぎ
次の場所の番付を決める会議。本場所の3日後に開かれるのが通例。
三役さんやく
関脇と小結の総称。横綱・大関とあわせて幕内の上位を構成する。
前頭まえがしら
幕内のうち、横綱・大関・三役以外の力士。平幕(ひらまく)とも呼ばれる。
勝ち越しかちこし
15日制なら8勝以上、7番制の幕下以下なら4勝以上を挙げること。勝ち数から負け数を引いた数を勝ち越し点という。
力士褒賞金りきしほうしょうきん
入門以来の勝ち越しを積み立てた「持ち給金」を4,000倍して場所ごとに支給される、成績給にあたるお金。十両以上に支給される。
持ち給金もちきゅうきん
力士褒賞金を計算する基礎になる金額。正式には支給標準額という。序ノ口で3円から始まり、勝ち越し1点につき50銭ずつ増える。
給金直しきゅうきんなおし
勝ち越しが決まる一番のこと。勝てば持ち給金が増えることからこう呼ばれる。
金星きんぼし
前頭の力士が横綱に勝つこと。持ち給金が10円加算され、引退まで毎場所4万円が上乗せされる。
懸賞けんしょう
企業や団体が幕内の取組にかけるスポンサー賞金。勝った力士が土俵上で受け取る。
呼出よびだし
土俵の設営、太鼓、力士の呼び上げなどを担当する協会員。懸賞旗を掲げて土俵を回るのもこの役。
行司ぎょうじ
取組を裁く協会員。勝ち力士に軍配で懸賞袋を差し出す役でもある。
軍配ぐんばい
行司が持つうちわ形の道具。懸賞を渡すときは、神饌を載せる三方の代わりとされる。
手刀てがたな
懸賞を受け取る前に、右手で空中を左・右・中央と3回切る所作。三神への感謝を表すと説明されるが、由来には諸説ある。
三賞さんしょう
殊勲賞・敢闘賞・技能賞の総称。横綱・大関以外の幕内力士から場所ごとに選ばれる。
大銀杏おおいちょう
先端を銀杏の葉の形に広げた髷。ふだん結えるのは十両以上だが、幕下以下でも十両との対戦時や断髪式などでは認められる。
断髪式だんぱつしき
引退した力士が髷を切り落とす儀式。関係者が順に鋏を入れ、最後に師匠が止め鋏を入れる。
年寄名跡としよりみょうせき
引退後に協会に残るために必要な名跡。定款により協会が管理し、襲名や推薦に関する金銭の授受は禁じられている。
養老金ようろうきん
十両以上を務めた力士に引退時に支給される、退職金にあたるお金。
タニマチたにまち
力士を金銭面で支援する個人の後援者のこと。大阪・谷町が語源とされるが諸説ある。

確かめきれていないこと

このページを作るときに、出典で裏を取りきれなかった点や、資料によって説が分かれる点です。 隠さず書いておきます。

  • 月給のうち一次的な報道で確認できたのは横綱300万円・大関250万円・十両110万円のみ。三役180万円・幕内140万円は二次資料(Wikipedia「力士」など)にもとづく。共同通信は「6〜7%増」と報じており、改定前の三役169万3千円・幕内130万9千円(これも二次資料)からの引き上げ率とは矛盾しないが、報道で額そのものを確認できたわけではない。日本相撲協会は給与表を公表していない。
  • 月給の額が2019年1月改定以降も据え置かれているかを確認できなかった。二次資料によれば給与額は原則年1回理事会で見直され、事業報告書にも令和6年度・令和7年度とも「協会員の給与改定の件」が理事会議題として載っているが、力士の月給が改定されたという報道は見つからなかった。
  • 賞与(9月・12月に月給1か月分ずつ)、本場所特別手当(横綱20万円・大関15万円・関脇小結5万円)、出張手当の日額と35日分という計算、力士補助費25,000円、幕下以下の場所手当と奨励金の額、概算年収の各数値は、いずれも二次資料にもとづく。手当の「種類」は協会の事業報告書で確認できたが、「金額」は協会の公表資料には一切ない。
  • 各段優勝賞金のうち幕内最高優勝1,000万円は日経ビジネスの記事でも同額が述べられているが、十両以下の額(十両200万円・幕下50万円など)と三賞の各200万円は二次資料でしか確認できず、いつ時点の額かも特定できていない。協会の事業報告書には「賞状および賞金を支給した」とあるのみ。
  • 懸賞の力士取り分6万円のうち5万円の扱いについて、産経新聞は「本人名義の積立金」、日刊スポーツは「給与とは別の口座に振り込まれ、所定の手続きを踏めば引き落とすことも可能」と報じており、本文はこれに従った。協会の規程そのものは確認できていない。「余った分が引退時に還付される」といった説明も流通しているが、裏付けは取れなかった。
  • 力士褒賞金が現金で支給されるという記述、および昇進時の嵩上げ分が陥落時に減額されるという記述は二次資料のみ。減額の根拠として挙げられている条文は公益財団法人移行前の「寄附行為施行細則」のもので、現行規程の条文は確認できていない。
  • 力士の持ち給金の具体額(白鵬2,187円、玉鷲274.5円、大の里258.5円、豊昇龍186.5円)は、Wikipedia「力士褒賞金」に載っている数字を採った。同項目は雑誌『相撲』2026年3月号(ベースボール・マガジン社)などを典拠に挙げているが、雑誌そのものは確認していない。
  • 手刀の由来は諸説あり、一次資料での裏付けは取れていない。所作を広めたのは大関・名寄岩静男とされるが(原稿段階では「横綱」と誤記されていたため大関に訂正)、本人の説明は「心」の字を描くというもので、順序も現在と異なっていたとされる。「1966年に作法として整理された」という年の特定は裏が取れなかったため削除し、「昭和30年代までまちまちで、当時の時津風理事長の通達で原則化した」という二次資料の記述にとどめた。三神の位置づけも「五穀を守る三神」「勝負をつかさどる三神」と資料によって異なる。
  • 養老金・勤続加算金の額および資格者の要件は2006年1月時点の二次資料。現在の額は確認できていない。特別功労金は2005年5月場所以降、支給額が非公表。
  • 年寄名跡の取得に実際にいくらかかるかは、定款で金銭授受が禁止されている以上、公表資料は存在しない。移行前の相場が「億単位」とされる点は日本経済新聞の報道による。事業報告書に載る「年寄名跡一時的襲名」が、かつての「借株」とどう関係するのかは一次資料からは判断できないため、原稿にあった『借株は今も存在する』という断定は外した。
  • 相撲部屋への養成員養成費が力士1人あたり月額7万円という金額は二次資料のみ。協会の事業報告書には「養成員養成費を支給した」とあるだけで金額の記載はない。
  • 引退相撲の開催条件(原則として関取通算30場所以上)と、収益が本人の総取りになるという記述は二次資料にもとづく。協会の規程は確認できていない。
  • 断髪式のご祝儀の金額は公表されていない。週刊誌報道の個別事例しか見当たらず、相場として一般化できないため、原稿にあった具体的な金額例は削除した。
  • 後援会からの収入額は公表されていない。原稿にあった『協会からの給与を上回るとされる』『全盛期の千代の富士は一晩で5,000万円』といった記述は裏付けが取れないため削除し、国税庁通達が課税区分を細かく定めている事実にとどめた。
  • CM・広告出演の報酬は公表されていない。協会が外部出演を規制していることは事業報告書で確認できたが、規制の具体的内容は確認できていない。
  • 力士が労働法上の「労働者」にあたるかについて、東京地裁平成25年3月25日判決・同平成23年2月25日決定の内容は弁護士の解説記事を通じて把握したもので、判決文そのものは確認していない。
  • 国税庁通達「力士等に対する課税について」は1959年のもので、当時の「日本相撲協会寄附行為施行細則」の条文を引いている。2014年の公益財団法人移行後の定款・規程との対応関係は通達からは分からない。
  • タニマチの語源(大阪・谷町の医師の支援に由来)は諸説あり、確認できていない。

出典

  1. 懸賞について|日本相撲協会公式サイト
  2. 力士等に対する課税について(直所5-4 昭和34年3月11日)|国税庁
  3. 令和7年度 事業報告書(令和7年1月1日〜令和7年12月31日)|公益財団法人日本相撲協会
  4. 定款(令和4年3月28日)|公益財団法人日本相撲協会
  5. 令和7年度 決算のご報告|公益財団法人日本相撲協会
  6. 平成30年度 事業報告書|公益財団法人日本相撲協会
  7. 業務・財務情報|日本相撲協会公式サイト
  8. 相撲協会、力士給与18年ぶり増/横綱は月給300万円に(共同通信配信、2018年11月29日)|四国新聞
  9. 相撲協会、横綱の月給300万円に 18年ぶり給与増(2018年11月29日)|日本経済新聞
  10. 金銭での取得禁止など年寄名跡の新規定 相撲協会(2013年1月31日)|日本経済新聞
  11. 人気力士はどれくらい稼いでいるのか 気になる給料内訳は(2024年11月8日)|日経ビジネス
  12. 懸賞の現金支給分が3万円から1万円に 手取り6万円は変わらず セキュリティー面などを考慮(2025年5月9日)|日刊スポーツ
  13. 大相撲の懸賞金7万円へ 入場料金の見直しも検討(2019年5月30日)|産経新聞
  14. わずか10秒の取組で189万円…琴ノ若と霧島の一番の懸賞は史上最多の63本に(2024年1月27日)|中日スポーツ
  15. 力士は「労働者」なのか(力士の労働者性)|弁護士 竹村淳 法律コラム
  16. 力士|Wikipedia(待遇・報酬・退職金の節)
  17. 力士褒賞金|Wikipedia
  18. 懸賞 (相撲)|Wikipedia
  19. 手刀|Wikipedia
  20. 引退相撲|Wikipedia
  21. 三賞|Wikipedia